「中沢万里子ピアノ・スペース」がスタートしましたのは、1986年5月のこと、お客様と身近に音楽を共有できる親密なスペースを心に描いての第一歩でした。 今年は25年目、回数にして70回を迎えますが、ここに至るまでの年月、私の演奏活動の大切な要として、このシリーズを欠かさず続けてくることができましたのは、ひとえに皆様のあたたかいご好意に支えられてのことと、深い感謝の気持ちをこめてお礼申し上げます。 昨年12月には、恒例の「第九と皇帝」で、ピアノ協奏曲「皇帝」のソリストという、大変に光栄、且つ晴れがましい舞台を経験させて頂き、沢山の聴衆の方々に聴いていただくことができましたのは、大きな喜びでした。このような機会に恵まれましたことを感謝し、お客様をはじめ、応援し見守って下さいました関係者の方達に、あらためて心からお礼申し上げます。 2010年「ピアノスペース」は、名曲をちりばめた多彩なプログラムを用意いたしました。5月の「展覧会の絵」は、他に類を見ないムソルグスキーの特異な世界を、ダイジェスト版でお楽しみください。9月は珍しくバッハ、ハイドンに始まり、コンサートの最後を飾るに相応しいベートーヴェン円熟期のソナタ「ワルトシュタイン」を堪能して頂きたいと思っています。 今年も、皆様にピアノ音楽の魅力を十二分に味わって頂けることを願い、一層、精進してまいりたいと思います。 どうぞ、「ピアノスペース」をよろしくお願い申し上げます。