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日本の音楽展プログラムより「日本の音楽展」のご案内
「日本の音楽展・作曲賞」「日本の音楽展」記録

作曲コンクール
「日本の音楽展・作曲賞」
 

 西洋音楽が輸入されてから百数十年、演奏家達の技術や表現力も、世界的水準にまで達したと言われる日本の音楽界において、作曲家達も又、あらゆる民族文化の影響を受けながらも独自の音楽を創りあげ、多くの優れた作品を発表してきた。それらの作品は極めて芸術性も高く 、人々の心に響く。そして、日本の作曲家達は海外にも迎えられ、又、高い評価を得たそれらの作品は、世界各地で興味を持たれ演奏されている。
「日本の音楽展」では、それらの作品を日本の音楽として受け止め、演奏することの必要性を認識し、演奏家達は、所謂、現代音楽の分野にとどまることなく、日本の文化として聴衆と共にそれらを共有する場を持ちたいと願っている。多方面において、その様式や価値観が多様化している今、私たちはその原点にたち、広く一般社会との関わりを大切にしながら、日本音楽の確立と文化向上を目指したいと思う。

「日本の音楽展」主宰・熊谷 弘  


「日本の音楽展・作曲賞」について

「日本の音楽展・作曲賞」は、1997年「日本の音楽展」20周年を記念して設けられ、以後、毎年作品募集が行われています。選考委員として国際的にも活躍されている作曲家諸氏をお迎えし、応募作品の中より優秀作品が選出され、「日本の音楽展・作曲賞」が授与されます。作曲家の佐藤敏直・ 廣瀬量平・松村禎三・三善晃の四氏を選考委員に迎えた第1回目以来、2007年までに17作品に「日本の音楽展・作曲賞」が授与され、 10作品が「日本の音楽展」において初演されました。私達は既に、数多くの優れた作品に恵まれていますが、演奏家達は常に新しい作品を求めています。それらの作品が繰り返し演奏され、日本の音楽として広く多くの人々に愛され共有されることを期待しています。


「日本の音楽展」のこと
作曲家 廣瀬量平
 

 「日本の音楽展」というユニークな演奏会が始まってから早いもので、もう30年近くにもなる。
 昨今は音楽ホールも数え切れない程あり、そこで連日、連夜にわたり演奏会が開かれている。特に東京に於いてそれは著しい。昔を知る人にとっては驚くべきことであろう。

 その多くの演奏会の中で、この「日本の音楽展」には、他と全く違う特徴がある。まずは、それについて述べる。
 この演奏会は一回だけでなく、毎年この時季に数回連なって開かれる。近年では6夜開かれる。
 次にその曲目がすべて日本人の作曲した作品であるということである。
 もちろん他にもそういう会がなくはない。作曲家の団体が、開くもの、また作曲家たちが寄り集まって行う自作発表のためのグループ展、または個展もある。しかしこの「日本の音楽展」は、作曲家の団体ではない。これは珍しいことである。
 そもそも日本にこれ程多くの作曲家がいて、演奏するに値する作品が存在するのである。
 その昔は西洋音楽を鑑賞するのが音楽会であった。外国人の演奏を聞いたり、日本人が学んだ曲を、おさらい会のように聞いてもらうということからはじまったこの国の演奏会。やがてレコードやCDが現れ、人々はそれを通して名曲といわれるものを鑑賞するようになる。しかしそれに飽き足らない人は、録音でない実演を望むようになる。しかしその曲目の多くは名曲と称されるものが大部分である。まるでレオナルド・ダヴィンチの「モナリザ」や、モネの「睡蓮」などの泰西名画をいつも眺めているようなことが今も続いている。

 でもたとえばロシアのオーケストラは日本にきて、チャイコフスキーを誇らしげにかなで、チェコのオーケストラはドボルザークを、ドイツのオーケストラはベートーヴェンやブラームスを、フィンランドのような小さな国だってシベリウスを聞かせる。フランスはベルリオーズを、ポーランドはショパン、等々、それぞれの国が自らの伝統と魂、自信を持って演奏するのである。
 日本だけが、物真似をしているわけにはいかないではないか、という思いを持つ人たちも少しずつ現れてくるのは当然である。それは演奏家が海外に行って、どんなに素晴らしくモーツァルトをひいたとしても、「ところであなたの国の音楽は?」といわれてしまう。作曲家だって外国で評価を得たいと願う人と、それにあきたらない人もいる。

 「日本の音楽展」を企画し、それを続けて来た人たちと、それに共感して支えて来た人たちの思いはそこにあったのであると思う。するとこの「日本の音楽展」というネーミング、シンプルなタイトルにこめられた思いの深さにあらためて感心するのである。
 先に述べたことに、やや重複するのだが、この音楽展は、普通にある作品展ではない。作曲家が主体となって演奏家に自作を演奏してもらう、という演奏会ではない。
 この会の主役はあくまで演奏家であり、演奏家が自分のやりたい曲を選んで演奏する会なのである。そこがユニークなところであり、他に類を見ない点である。そしてもしかしたらアドヴァイザー役がいて、その演奏家にふさわしい曲を知らせたりするのかもしれない。日本の楽譜出版事情が必ずしも十分でないことから、それは必要なことであろう。こういう仕事は、普通の音楽事業家の能力を超えるのかもしれない。だから演奏者、指揮者であり、しかも作曲家としての修業を十分に積み、広い視野と人脈を持っている熊谷弘さんのような人なしには考えられない仕事かもしれない。
 最後になってしまったが、この「日本の音楽展」のもう一つの大きな特徴について書く。
 それは毎年、作曲の公募をしていることである。このことに於いてこれら一連の事業が、どんな思想に裏附けられ、どんな展望をもち、どんな音楽の在り方を目ざしているかがわかるというものである。
 これに応募する作曲家は、このことを感じ、大きな志をもって未来をひらくような足掛かりをこの音楽展で始めてほしい。

(2007年1月「日本の音楽展 XXIX」プログラムより) 


2008年「日本の音楽展・作曲賞」第十二回作品募集要項


◯選考委員〈50音順〉
   廣瀬量平〈作曲家〉 三善 晃〈作曲家〉

◯募集作品の種類と編成  
器楽曲 ピアノ及び、フルート、ヴァイオリン、ユーフォニアム、ギター、マリンバの独奏曲〈共演者は2名まで可、楽器の種類は自由・無伴奏も含む〉又は、ピアノ及び、フルートを主にした室内楽曲 〈演奏者数は3名迄、楽器の種類は自由〉
声楽曲 女声のための独唱曲〈共演者は2名まで可、楽器の種類は自由・無伴奏も含む〉
    *シンセサイザー等、電子楽器は使用しない。       
ピアノ使用の際は、通常の演奏法のみとする。

◯規定と内容 演奏会用として使用できるもの。   
作品の形式は自由、演奏時間は15分以内とする。
作曲年は問わない。但し、未発表のもの。
応募曲数は制限しない。
◯応募資格 日本国籍を持つ作曲家。      
◯申込費用と締切日  
    
申込費 1作品につき15,000円
  
申込締切日 2008年9月1日(月)
作品提出締切日 2008年9月30日(火)
◯作品選考

「日本の音楽展」より依頼された選考委員により選出される。
入選曲は原則として3曲以内とする。但し、該当する曲がない場合は、この限りではない。
入選曲には「日本の音楽展・作曲賞」が授与される。  
選考決定は2008年10月20日とし、結果は本人に通知される。

 

《日本の音楽展・作曲賞》 入選曲の中より優秀作品が選ばれ、優秀賞と副賞として奨励金が授与される。優秀賞は原則として1曲とする。但し、該当する曲がない場合、又は該当する作品が多数の場合は、この限りではない。
その他の入選曲には、副賞として奨励金が授与される。
《奨励金》 優秀賞 126,000円(源泉税・消費税を含む)
*但し、2曲以上選ばれた場合、126,000円を均等に配分する。
入 選 31,500円(源泉税・消費税を含む)
《初演権》 応募作品の初演権は、「日本の音楽展(XXXI)」に属する。
但し、「日本の音楽展(XXXI)」〈2009年1月19日より1月24日
まで開催〉に於て初演されない場合は、この限りではない。
《初演の決定》 作品は演奏家の同意を得られた場合、「日本の音楽展(XXXI)」
に於て初演することが決定される。

申込書 要項および申込書をご希望の方は、お電話またはメールにて御請求下さい。
申込先 シド音楽企画「日本の音楽展・作品募集」係  
東京都渋谷区神山町17-3-302  
作品提出

応募作品は、スコアコピー4部を2008年9月30日迄に、シド音楽企画
「日本の音楽展第十二回作品募集」係 〒150-0047 東京都渋谷区神山町
17-3-302宛に、お送りください。提出された楽譜は、(株)シド音楽企画
の所有とします。


◎詳細は、下記にお問い合わせ下さい。
 
「日本の音楽展・作曲賞作品募集」係
  (株)シド音楽企画  電話:03-3465-6115
東京都渋谷区神山町17-3-302
e-meil:ongakuten@sido-music.com

「日本の音楽展・作曲賞」受賞者と入選作品の紹介
(50音順)
1997年(第一回)
 優秀賞
 優秀賞
小坂 咲子
森田泰之進
【4つのmovements】
【幾何学形の風景】
1998年(第二回)
 優秀賞
 優秀賞 
生田 美子
信長 貴富
【フルートとピアノのための<蘇生>】
【フロム・ノーウェア】
1999年(第三回)
 優秀賞
 優秀賞
露木 正登
二宮 玲子
【無言歌〜独奏フルートのための(1999)】
【『春に酔う』「ルバイヤット」より】
2000年(第四回)
 優秀賞 大場 陽子 【コトバ、在り。】
2001年(第五回)
 優秀賞 大野 愛 【Trio for flute,violoncello and  piano】
2002年(第六回)
 優秀賞 該当者なし      
2003年(第七回)
 優秀賞 横田 直行 【「幽邃」フルート、尺八、ハープのための 】
2004年(第八回)
 優秀賞 鶴原 勇夫 【真理子抄 〜フルートのための〜】
 優秀賞 木下 大輔  【女 ─ソプラノとピアノのための─】
2005年(第九回)
 優秀賞 神田真理子 【八木重吉の詩による3つの歌曲】
 入 選 中村 弥生 【二重奏曲】
 入 選 向井 耕平 【日本童謡による幻想小曲集】
2006年(第十回)
 優秀賞 渡辺裕紀子 【アクシス -ギターとピアノのための -】
 入 選 南  愛香 【2本のフルートとピアノのための4つの楽章】
 入 選 佐々木良純 【断片連鎖 フルートとピアノのための】
2007年(第十一回)
 優秀賞 飯嶋 絢子  【Trio】
 入 選 今井 昌彦 【フルート・ソナタ 磁製の抒情詩】
 入 選 内野 裕樹 【Voice of the Air III for Flute,Violoncello and Piano 】

提 案:
「日本の音楽展」作品募集を提案する会
「日本の音楽展」主宰:
熊谷 弘
後 援:
日本現代音楽協会
主 催:
(株)シド音楽企画
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